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2012/01/15 20:42
今日2012年度の大学入試センター試験が終了しました。今年は理科・社会が種類別の時間割ではなくいっぺんに行う方式になったため(そのためトラブルもあったようですが)、例年より数学の時間が早くなり、数学の問題もネット上に本日夕方6時前には公開されていました。そこで今年も、数学T・A(と数学T専用問題)の感想と、自分なりの解法の道筋も書いてみたいと思います。もっといい解法があるかもしれませんが、そこは信頼できる予備校等の解説授業をご覧ください。
・数学T・A
まず全体構成は昨年とほぼと同様で、配点も同じでした。難易度は各予備校の分析では、例年とほぼ同様となっています。第3問が昨年よりはやや難化という分析ですが、他の問題が楽なものが多かったので平均点は例年並みでしょう。2円の位置関係が初めて問われましたが、傾向に惑わされず普通に教科書をまんべんなく勉強した人にとっては極端に難しいわけでもないと思います。
第1問[1]は方程式と不等式でした。絶対値の不等式を解けるかが問われています。場合分けするのではなく、公式的に|x|<aは-a<x<aというのを駆使して解けばよいでしょう。不等式を満たす整数xの個数というのもセンター試験お得意の問題ですね。その個数が増加するのは、下手に理屈で考えるよりa=4,5…と考えればよいでしょう。a=3のときはxは-2,-1,0,1の4個で、a=4のときも同じ4個。a=5のときxは-3,-2,-1,0,1,2の6個になるので、個数が大きくなるのはa=5のときです。今年の問題は数直線を書かなくても解けます。
第1問[2]は集合と論理でした。数年前にも見たような条件式の問題です。2008年〜2010年の命題の問題ともかなり似ていますが、また不等式と自然数の問題でした。(1)は命題の否定問題。m>k(kより大きい)の否定はm<=k(k以下)になるということと、「または」の否定は「かつ」になるという有名なものです。(2)はいずれも数を代入して反例がありそうか考えるに尽きます。その際、問題の条件より自然数で考えることだけ注意しましょう。この問題は自分もほんとに必要条件なのか、正解かどうかが不安になる問題ではありました。
第2問は2次関数でした。まずは平方完成し頂点を求め、頂点が直線上にあるというのだから、y=-4x-1に頂点を代入すればよいです。(1)はまず判別式D>0を利用し、x軸と正の部分と負の部分で交わる解の配置問題は、y切片が正(上に凸だから)というのを利用する問題でした。(2)は、最小値の場合分け問題。昨年予想した通り場合分けの問題が出ましたね。これは、定義域の中間のx座標2が、頂点より右にあるか左にあるかで分けるパターンです。aが0以下のときはx=4で最小値-22を取るはずで、これを方程式として解くとa=-3がでてきて、aが0以上のときはx=0で最小値-22を取るはずです。これを解くとa=1が出てきます。最大値はただ平方完成するだけ。最後の平行移動もa=-3,1のときの頂点の位置を比較すればよいでしょう。a=-3,1を求めるあたりが山場でした。
第3問は図形と計量・平面図形でした。やっぱり今年も例年通り、数学Tと数学Aの融合問題です。二等辺三角形ですが、普通に数Tの余弦定理、相互関係、面積公式と内接円の半径公式、そして三平方の定理をやっていけば前半は解けます。この15点分は落とせないでしょう。やっぱり難易度が高い問題は右側です。(1)に入っても数Tの正弦定理(ただし直径に注意!)。そしてこの後が今年初めて出てきた数Aの2円の位置関係に関する問題。いわゆる5通りに分けられるものですが、d(2円の中心間の距離)と、R+rとR-rの大小関係を考えます。ただ、内接円の半径にしろBP=BQという条件にせよ、ABとBCからの距離が等しいということでBから同一直線上に中心があることが分かります。まじめには不等式で判断するんでしょうが、√2や√6の近似値が分かっていれば小数で処理すれば確実に2点で交わりそうだと判断できると思います。(2)は方べきの定理で2問解けます。最後ですが、いわゆる2つの中線なので重心という判断もできるでしょうし、あるいはチェバ・メネラウスの定理で処理することもできます。自分は後者が先に思いつきました。まあ各自の好き好きで。おそらく一番迷うのは(1)だったと思います。
第4問は場合の数・確率でした。今年の確率は、例年以上にシンプルでした。樹形図も珍しく必要ありませんでした。9枚のカードから5枚の取り出し方、そして、(1)ある特定のカードが入る場合(8C4)と入らない場合(8C5)を求めさせるのは有名問題ですね。(2)で一瞬ためらうと思いますが、得点が0点の場合は問題に書いてある通り、5のカードが入らない場合だから、(1)より56/126で4/9。1点の場合は、5が小さい方から1番目だから、5枚のカードが(5,6,7,8,9)の場合の1通りだけで1/126。2点の場合は、5が小さい方から2番目だから、あと1〜4の中から1枚、6〜9の中から3枚取り出せばよいので、4C1×4C3/126となります。あとは同様に考えていけば、確率・期待値ともに計算できると思います。この考え方さえできれば満点は可能な問題でした。
・数学T専用問題
今年も、数学@では、「数学T」だけの出題もありました。基本的にはセンター利用私大や文系の一部の人が選択することが可能な科目ですが、数学Tだけの知識だけでできるとはいえ、やはり数学をいろいろやってきた人の方が有利であることは確かです。今年もそんな出題でしたし、昨年ほどではないとはいえやはり今年も簡単ではありませんでした。正直自分が慣れていないせいなのか分かりませんが、数学T・Aの方が簡単に見えてしまいます。
第1問[1]は数学T・Aと同じ問題ですが、[2]は「数学T」だけの出題で、2次方程式に関する問題でした。はじめは判別式D>0で解けばいいとして、解の方からbに関する条件を作るという問題です。これが案外難しかったです。自分は結果的には解の公式を使って二つの解s,tを文字で表し、それを引き算することでこのマーク欄に合う式を作りました。しかしどうやろうか本気で悩みましたし、あまりメジャーな式変形ではありません。たぶんつまずいた人が多いと思います。そして最後は2解とも正になる条件を求めるのですが、ただの解の配置問題とはいえ、aとbの2つの条件が出てくるので厄介です。a^2-4a+b>0をどうするかが難しいのですが、自分は平方完成して、2次不等式にして考えました。(a-2)^2>4-bにすると、マーク欄に合う答えが出てきます。別解があるかもしれませんが、どの道これはかなり難しかったと思われます。第2問は2次関数共通問題でした。
第3問の図形(三角比)の問題は、例年だと数学T・Aと同じ図であったり似た出題だったりするのですが、今年はまるっきり別問題でした。直角三角形と角の3等分線に関する問題でした。はじめは三平方の定理より直角三角形と気づき、その三角比を答える問題でした。(1)マーク欄が焦るのですが、AMとBMの関係を聞いているので、正弦定理を使いケコを求めます。次にABの長さを表します。MからABに垂線MHを下ろしたとすると、AB=AH+BHなので、それを三角比を利用してサシを求めます。AB=2より、先ほどのケコとサシを利用してAMとBMが出ます。(2)は三角形の面積公式で△AMNと△ANCをANを使って表します。その2つを足した面積は、△ABC-△AMBと等しいので、3√3/5と出ます。ここから方程式を解くと、AN=4/3と出ます。基本的にはそれほど難しくはないのですが、気が付かなかったりすると意外なところでつまづくこともあるかもしれません。(1)のマーク欄に焦らないことが肝要です。
第4問は数と式の出題でした。毎年独特な問題を見せる第4問ですが、今年は結果的には√17の近似値を求めるという問題でした(正直よくこんな問題思いついたなあと感心してしまいます)。まず(1)は因数分解して、両辺正だから、ルートを取った式でも大小関係が同じと導きます(これって数Uの不等式の証明をやった人の方が感覚があると思います)。(2)の2次不等式でもまた展開して因数分解します。ですが、この25/144は後々も全く使いません。できない人も(3)に挑戦すべきでした。(3)で√17/4をまず√(17/16)にして、キクを埋めます。すると、あとは指示通りa=1/16を@とAに代入していくと、ケ〜ツの値を機械的に求められます。それを4倍して200に通分すると、これも機械的にm=824とでます。すると、√17が4.12〜4.125の間の数と分かり、小数第3位を四捨五入すると4.12になることが断定できます。この問題は確かに知識は数と式だけでいけますが、いろんな問題を解いて数学的センスがないと完答は難しかったかもしれません。そういった意味でも、文系の人が多いであろう数学T専用問題としてはきつすぎたと思われます。平均点は例年よりも低い40点程度と予想されています。
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